廣瀬:「工学教程 電気電子計測概要」(丸善、東京大学工学教程編纂委員会)
Indtroduction to Electrical and Electronic Measurement and Instrumentation, School of Engineering , The University of Tokyo

(2017年8月30日発行)

本書は、既刊の教科書「電気電子計測(第2版)」(数理工学社、2015年)を基に、その中心的部分のみを取り出したものである。各章の文章、図版の多くをそのまま流用している。数理工学社の許諾を得ているものの、読者各位におかれても何卒お許しいただきたい。本シリーズ『工学教程』は、東京大学における学習内容の列挙を目的とするものであって、そのまま教科書として利用するものではないことをご勘案くださりたく、ご寛恕を請いたい。

その初版「電気電子計測」(数理工学社、初版2003年、第2版2015年)は、それ以前の電気電子計測の分野の教科書と大きく異なる。それぞれの計測対象を計測する際の、その背景にある考え方や物理と数理、エレクトロニクス、また各計測の相互関係を記しながら、計測技術をまとめたものである。静的な「知る」ことよりも、むしろそれが動的な「考え方」につながるように留意した。冒険的な試みであったにもかかわらず、幸い多くの読者を得ることができ、また多くの教育現場の方々からご意見を賜ることができた。

『工学教程』の一冊である本書においても、その内容をできるだけ活かしたものとした。本シリーズの趣旨である「東大工学部・工学系研究科のスタンダードとして何を教えるか,学生はどこまで知っておくべきかを示し,教育の根幹を示す」にのっとり、内容を取捨選択した。ただ、項目の列挙を目指す本シリーズでは、動的な「考え方」の部分はやや抑制することとした。

上記「電気電子計測(第2版)」の執筆にあたって,さまざまな分野の既刊書を参考にさせていただいた.特に,次の書籍を参照した.これらは,参考図書としても有用である.

(参考文献 略)